SSTライニング

SSTライニング

1. 老朽化対策 既に30年以上経過した地下タンクの老朽化の問題

老朽化した地下タンクは漏洩事故の可能性が大きく、大規模な土壌汚染事故となるケースが大半です。
全国では毎年70件~90件程度の汚染事故が発生しており、汚染対策工事費用だけではなく、近隣への損害賠償も大きく多額の出費にお困りのお客様が大勢いらっしゃいます。
こうした事態を受け、平成22年7月消防危第144号の消防法改正により、老朽化が進んでいる地下タンクに対する漏れ防止措置が義務付けられました。
これにより、老朽化対策として多額の費用負担と長期休業を余儀なくされるタンク入替工事を回避したFRPライニングが注目される様になりました。

燃料油脂新聞掲載記事

テクノネットの【SSTライニング】は、営業を続けながら1~2週間程度で、しかも入替工事費用の1/4程度のコストで老朽化問題を解決できます。

2. 次世代燃料対策 バイオエタノール燃料への対応問題

世界のバイオエタノール混合燃料使用状況

既に世界ではバイオエタノール混合燃料が主流で、既にE25~E85の高濃度バイオエタノール燃料やE100アルコール燃料の普及も進んでおり、ガソリンの高騰やCO2削減の対応を進めています。

燃料油脂新聞掲載記事:1燃料油脂新聞掲載記事:2 中日新聞掲載記事

日本のバイオエタノール混合燃料使用状況

日本でも既にE3(バイオエタノール3%混合ガソリン)やE10(同10%混合ガソリン)の普及が全国で進んでいます。
北海道や東北のJAではバイオエタノール混合燃料の生産が始まり、東北のJA-SSでは「グリーンガソリン(E3)」の販売が、関西や関東のSSでもE3の販売が始まっています。
表示のない場合でもE3が通常のガソリンやハイオクガソリンとして販売されているケースもあります。
また、新日本石油・トヨタ自動車・鹿島・サッポロビール・東レ・三菱重工の業界最大手6社が合同で【バイオエタノール革新技術研究組合】を発足し、2015年には¥40/Lで20万KLの流通を目指しています。
日本政府も京都議定書や洞爺湖サミットでの環境問題対策として、バイオエタノール燃料への転換によるCO2削減を決定しています。
バイオエタノール燃料への転換は既に始まり、数年以内にバイオエタノール燃料対策が必要となります。

バイオエタノール混合燃料の今後

既に国内のガソリンスタンドで販売が始まって5年以上が経ちますが、環境省では、さらに2030年に向けて普及を拡大する方針となっています。
さらに、大阪ではE3からE10への高濃度化を推奨しており、石油高騰やCO2削減といった地球規模の抱える問題解決のために、日本国内でもE10やE25といった高濃度バイオエタノール燃料を普及させる方針です。

テクノネットの【SSTライニング】はエタノール耐性のある唯一のFRPライニングです。

FRPライニングは、地下タンクの老朽化対策として義務化され、既に国内で2万本程の施工が完了しています。 但し、従来のFRPライニングの主要樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂のため、エタノールに耐性がありません。 折角の大きな費用を投資しても数年後には無駄になってしまう恐れがあり、既に剥がれの問題も出ています。 この問題を解決するために、SSTライニングは、開発されました。 エタノール耐性のある特殊樹脂を利用し、40年耐久を目的に多層ライニング構造となっています。 エタノール耐性について、KHK(危険物保安技術協会)性能評価を取得した唯一のライニング技術です。

掲載記事

SSTライニングの特徴

燃料油脂新聞掲載記事
① 工期が短い たった1週間程度で完成

10klタンク2基を1週間~10日間程度で完成することが可能です。

② 費用負担の軽減 入替工事の4分の1程度で施工可能

通常10klタンク1基の入替工事では1,000万円程度の費用が必要ですが、SSTライニングであれば200万円程度の費用負担。

③ 営業継続施工 地下タンクが複数ある場合、営業を止めることなく施工が可能

入替工事のように2ヶ月も休業しては、2ヶ月分の売上がなくなる他、お客様離れが心配です。

④ 補助金の利用 一部の要支援地域の給油取扱所では、補助金利用が出来ます。

テクノネットは 全国危険物安全協会のライニング事業者認定を取得していますので、石油協会の補助金利用が出来ます。
詳しくは、各県の石油組合へお尋ねください。

施工内容 工期 費用(10klタンク3基) 期待できる耐久性 保証期間 エタノール耐性
入替工事 2ヶ月程度 2,500万~3,000万円 20年以上 5年 不明
従来のFRPライニング 1~2週間 400万~700万円 5年以上 5年 不明
SSTライニング 1~2週間 600万~800万円 20年以上 10年 E85までOK
SSTライトライニング 1~2週間 450万~700万円 20年以上 10年 E3までOK
⑤ 接着性強化 サンドブラストによる素地調整で接着強度40倍!

従来のサンダーケレンによる下地処理だけでは、タンク内面鋼板に錆や油分等が残った状態で施工するため、FRP層の剥がれの原因となっています。サンドブラストを施工することにより、油分・腐食・錆を完全に除去し無垢な鋼板に施工するため、剥がれの心配はありません。 またサンドブラスト後の素地は粗面化され、アンカー効果による接着強度も増幅しますので、従来のサンダーケレンによる素地調整と比較して、接着強度が40倍も高くなりました。

⑥ 耐浸透性強化 ガラスフレークライニングを併用することでFRP層を保護

FRPライニングは、ガラス繊維層強化プラスチックなので浸透性による経年劣化が起こります。ガラスフレークライニングは、板状のガラスによる強化プラスチックのため、併用することにより迷路効果でこの浸透性の問題を解消できます。

⑦ 多層構造で高耐久 ガラスフレークライニング2層+FRPライニング2層の4層構造

従来のガラスマット2層によるFRP2層ライニングの構造体をガラスフレークライニングでサンドイッチすることで、内面及び外面からの浸透劣化を防ぎ、4層構造による高耐久構造を実現しています。従来のFRPライニングの発想ではなく、タンクの中にFRPタンクを新設する【タンク in タンク】発想で開発されました。SSTライニングにより、老朽化したタンクをさらに20年以上再利用することが可能です。

⑧ エタノール燃料対応 特殊な超耐食樹脂(ノボラック系ビニルエステル樹脂

大手樹脂メーカーの協力で、今まで不可能とされた溶剤対応のライニングを可能にする樹脂を利用できることになりました。
従来のライニングでは、ガソリン・軽油・灯油の3油種のみの消防許可でしたが、SSTライニングは重油や廃油、さらに溶剤であるエタノールの耐性テストも合格し、危険物保安技術協会(KHK)の性能評価を日本初で取得しています。世界規模で【化石燃料からの脱却】や【CO2削減】について議論され、その対応策としてバイオエタノール燃料への転換が世界で既に行われています。日本は次世代燃料バイオエタノールへの転換期であり、今更バイオエタノール非対応への投資は大きな無駄になる可能性が高い状況です。テクノネットではエタノール対応のSSTライニングを開発し、将来への安心・安全を提供します。

⑨ 25年の熟練施工 一級強化プラスチック成形技能士による確かな施工

最高の品質のものを最高の品質の状態で提供するには、最高の技術者による施工が必要です。テクノネットでは【より良い本物を提供する】という企業理念から、この最高の品質のSSTライニングを自社で施工するのではなく、日本を中心にアジア諸国でも25年以上の耐食FRPライニング専業という実績のある企業とタイアップすることを決断をしました。この決断により、熟練の【一級強化プラチック成形技能士】という最高の技術者による施工を実現でき、お客様に最高の品質のものを最高の品質の状態で提供することが出来るようになりました。

⑩ 10年保証 業界最長のロングラン10年保証

SSTライニングは、【構造の強度】や【施工の確かさ】が認められ、全国危険物安全協会の認定や危険物保安技術協会の性能評価認定を頂いておりますが、一部の消防本部では地下タンク新設時と同様と評価され、埋設後15年以上のタンクでも本来の毎年検査ではなく、新設タンク同様の3年毎の定期検査が認められています。
また、税務署でも新設タンクと同様の評価として、税務上の処理は15年間の減価償却として資産扱いとされています。
テクノネットでは、SSTライニングを、【タンク in タンク】の発想で既存タンク内部にFRPタンクを新造する工事と捉え、新設タンクと同様の5年保証より、さらに長い10年保証を2010年6月より付帯することになりました。
FRPライニングは、施工後10年以内の開放検査が義務つけられていますが、この検査の時期まで製品保証を付帯しているのは、テクノネットが初めてです。
お客様第一主義の精神で、10年目の開放検査までを保証することを目的に、協力業者と共に、さらなる材料品質・施工品質・工事管理品質の向上を目指した企業努力の成果です。
SSTライニングは、多くのお客様から【本物である】という評価を数多く戴いております。

タンク in タンクの作業工程を
丁寧に進めることで、SSTライニングは仕上がります。

タンクマンホールの無いタンクでも、 マンホール新設工事併用でSSTライニングの施工は可能です。

マンホール立ち上がり部分やマンホール蓋内側もしっかり施工します。